作品紹介

作品、作者紹介Artwork

「Epiphany」 エピファニー 意味「ひらめき」

雲や水の流れには決まった形はありません。
また同じく人の「こころ」にも決まった形は無いといってもよいのではないでしょうか。
私の作品では溶かしたロウをまるで抽象画を描くようにガラスやパネルに垂らしています。
見る人によってさまざまな形を自由に楽しく想像してもらえるように心を配り制作しました。
鑑賞していただく皆様の「こころ」と、私の形作った作品がここで出会い何かの繋がりを見出してもらえたらそれ以上の喜びはありません。

下城賢一

製作年 : 2018
材料 : 古いカメラのレンズ・数種類のろう

現代美術作家下城賢一

1972年 熊本生まれ
1997年 東京芸術大学芸術学部美術学科、絵画科油画専攻 卒業
1999年 東京芸術大学大学院、美術研究科修士課程壁画専攻 修了
1999年 ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生として独・デュッセルドルフ美術アカデミー、マクダレナ・イエテロヴァ教授クラス 入学

2006年 帰国
現在熊本を中心に個展・グループ展を多数開催
崇城大学芸術学部美術学科洋画コース講師

アートワークプロジェクトProject

コンセプト 『意識と無意識』×『対話』

下城賢一は様々な素材を多様化しその場にインスピレーションを受け作品を創造する現代美術家である。彼の作品には必ず『意識と無意識』というコンセプトが存在している。
今回の作品には白のキャンバス・ガラスという舞台に蝋とカメラのレンズという極めてシンプルな組み合わせで大胆に『ヒトの意識と無意識』を表現した。

一方でこの作品の居場所である熊本駅前矯正歯科クリニックでは『対話』をコンセプトに医師と患者が向き合い、充分に話をすることで最良な矯正歯科治療を提案することを基本理念としている。

今回のアートプロジェクトは院長室に飾ってある1枚の作品をきっかけに、絵を掛ける壁紙の色の相談から病院全体を一つのコンセプトに作品を展示しようということではじまった。

ギャラリーとは、作品を展示しお客様に販売することが生業である。オフィスエムでは作品の販売だけではなくその作品の居場所を整えることも役割の一部と考えており、このアートプロジェクトは理想のミッションであった。

コンセプト『意識と無意識』×『対話』には人の見えない心を引き出し作品を観る者・治療に来る患者の心に寄り添うという共通点を基本に、設計の段階から打ち合わせを繰り返し丸1年の歳月をかけ完成した。下城の作品には観る者によって自由に想像させる余白がある。患者が初めてきた時から治療が終わった時にこれらの作品はどのように観えるのだろうか。そして10年20年後に同じ場所に時間を重ねた作品がどんな存在になるのか楽しみである。

今回このような貴重な機会をくださった上村裕希院長はじめご協力くださった関係の皆様に感謝申し上げます。

オフィスエム代表松村篤史

1973年大阪あべの辻調理師学校を卒業後海外就職でロンドンに約2年調理師として働く。その後家業の飲食店に関わり山荘無量塔の故藤林社長と出会い旅館業に携わる。ロンドンから帰国後日本文化に興味を持ち現在は価値伝承の環をコンセプトにオフィスエムを立上げ文化・芸術・食の価値を普及・伝承し室礼師として旅館を中心に床の間や様々な空間のコーディネートを提案している。

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